吉田吉之介イラスト&雑記ブログ

江戸大好き・吉田吉之介(きちた きちのすけ)のイラスト&雑記ブログです!

高校生からの法学入門

高校生からの法学入門〜読んだ本の感想〜

おはようございます。

江戸大好き!人事労務フリーランスの吉田 吉之介@kich_2です。

本日は日曜日という事で、カフェで朝からまったりとブログを書いております。

さて、本日の本はこちら↓

 

中央大学法学部 中央大学出版部 2016-08-03
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なぜ今更初心者向けの本なのか?と申しますと、高校生の子供の為に購入したからなのです!

せっかくなので、自分も高校生の気持ちになって読んでみました。

以下、簡単なまとめと感想を書いていきたいと思います。

 

 

序章   何のために「法」はあるのか

この本は法そのものではなく、高校生向けに「法的なものの考え方」を身につけてもらいたいという思いから書かれています。

 

序章では法とは何か、法はモラルなどの他のルールや規範とどう違うのか、

いくつかの問いを投げかけつつ1章へ繋げています。

 

第1章 「遅刻したらトイレ掃除1週間」は効果的?ー犯罪と刑罰

「遅刻の罰としてトイレ掃除を1週間課せられたY君」を例に、刑罰について考える章になっています。

刑罰の2つ考え方

・応報(報いである)という考え方

・社会の保護、防衛の為の手段と考える立場(将来の犯罪の予防を目的とする) 

を基に刑罰の種類に触れつつ、上記の例でY君がどう考えるのであれば与えられた罰は意味のあるものになるのか?という問いかけをしています。

 

第2章 「彼と付き合う」を分析するー契約の拘束力

 「彼と付き合う」という事を例に契約に関する法について考える章になっています。

契約とは何か?契約に関する法律にはどんなものがあるのか?

民法上の契約の成立「申し込み」と「承諾」を簡単な例で説明しつつ

「付き合う」という約束は契約なのどうか、について考察しています。

 

第3章  他人の悪口をいうことは自由なの?表現の自由

SNS時代のリスク(名誉やプライバシーを簡単に侵してしまう)を例に

憲法21条「表現の自由」について考える章になっています。

国家が表現の規制を始めたらどうなるのか?ーエピソードをいくつか紹介しつつ

何のために表現の自由が保障されているのか、その必要性について述べています。

また、自由の限界についても触れています。

 

第4章  おまえのものはおれものもの、おれものもはおれのもの

ジャイアンの有名なセリフですね。

このジャイアンの理論を取り上げ、財産の持ち主(所有者)はどう決まるのか

民法の所有者と所有権について考える章になっています。

 

第5章 自分たちのことは自分たちで決めるー選挙権と国民主権、議会制民主主義

選挙権が18歳に引き下げられた事を踏まえて、憲法前文の国民主権について考える章になっています。

日本国憲法が採用する国民主権の下では、全ての国家機関は私たち国民が作っている」

「選挙権は単なる個人の権利ではなく、この国の行く末を決める国家機関を作る公務である」

といった国民主権の基本的な考え方を説明しつつ、若い世代に「選挙に行こう!」と締めくくっています。

 

第6章 いじめを軽くみるな!ー刑法的思考の第一歩

文科省によるいじめの定義の変遷を紹介し、犯罪としてのいじめを考える章になっています。

「いじめとは何か」について確認し、犯罪を取り扱う法律である「刑法」の

世界における基本的な考え方について述べています。

 

第7章 なんでお母さんが株式会社の会議にでるの?ー会社組織の法

この章では株式会社の仕組み、株主とは何か、法人とは何か、といった内容を株式会社を中心に分かりやすく説明しています。

 

第8章 働きがいのある人間らしい仕事とは?ー雇用社会と法

働くことの意味、労働法(ワークルール)を学ぶ意義について考える章になっています。

産業革命以降どのように労働者を守る法律が定められていったのか、

歴史的な観点からの説明に始まり、労働基準法を中心に最低賃金法などにも

触れつつ雇用の安定について考える章になっています。

 

 第9章 山本くんケガしたってよー損害の賠償責任

部活が始まる前に練習を始めた野球部の部員のボールが、下校中の他の学生に当たり

怪我をさせてしまった例を挙げ、民法709条の損害賠償について考える章になっています。

責任は誰にあるのか?本人か、被害者か、部員全体か、本人の両親か、学校なのか。

共同不法行為責任、監督義務者の責任、使用者責任についても取り上げています。

 

第10章 友だちとケンカー紛争処理と法

友達同士の喧嘩を例に挙げ、裁判所で取り上げてくれる争いとはどういったものなのか

について書かれている章になります。

また、訴訟のルールについても簡単に触れています。

 

第11章 結局「法」を学ぶことの意味って何?

最終章では各章を振り返りつつ、「法」と「法学」にという存在について

考える内容になっています。

 

感想

高校生向けという事で、とても分かりやすく書かれていたと思います。

各章の最後にはその章のテーマに沿って勧めの本や研究課題、著者のひとりごと

載っており、興味を持った学生が更に勉強できるよう手助けしています。

ただ、この本からすぐに各法律へ進むにはまだ段階が必要かと思います。

憲法を法律の親分として、公法と私法、社会法の関連性をざっくり知ってから

簡単に書かれた憲法民法労働基準法辺りを勉強するのが分かりやすいのかな?と

思いました。(マンガで分かりやすく説明された本も沢山出ていますよね)

将来会社に勤める予定の学生さんは、労働基準法は最低限おさえておいて欲しい

法律です(吉之介としては)。

そして日常生活では、民法の知識が役立つかと思います。

また、大人になると、争いも学生時代とは違ってきます。

大人の喧嘩の仕方(裁判や監督署など公的機関への相談)も知っておくと良いのではないでしょうか。

学生さんだけでなく、法律にご縁の無かった大人の方へもお勧めの一冊です!

中央大学法学部 中央大学出版部 2016-08-03
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